2022/06/22 16:08
はじめまして、URIS Outdoor Gears代表の上野望です。
私達は従来、飛騨の木工房「白百合工房」にて国産材を使用した家具や子供向けのおもちゃなどを製作・販売して参りました。
その小さな木工房が、なぜ今回URISというアウトドアブランドを立ち上げるに至ったのか。
その経緯をご紹介させていただきます。
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私は1970年、飛騨に生まれました。
子供の頃は夏は川に泳ぎに行ったり、冬は身長ほども高く積もる雪まみれになって遊んだり、
それこそ有り余るほどの自然に親しみながら、毎日を過ごしていました。
大学卒業後は、4年間ほど教職員として働きました。
在職中は子供とものづくりを通じてコミュニケーションを図ることや、不登校児とどのように関係を作っていくかなどに取り組んでいました。
その中でよりものづくりを学びたいという気持ちが強くなり、飛騨に戻り、実家の営む白百合工房にて木工職人としての修行をはじめることとしました。
修行をするなかで、ものづくりの奥の深さ、難しさ、楽しさを学ぶとともに、しっかりとした技術さえあれば、作り出したものを通じて場を作り、子どもたちとコミュニケーションをとることができると気づきました。
2011年に工房代表となった後、このような思いをもとに作ったのがTSUMIBOBOというおもちゃです。
このおもちゃは、一般的な積み木とは異なり、頭部と胴体で使用している木が異なるため、
傾けて積んだり、不安定な積み方をしてもどんどん積み上げていけるのでバランス感覚が身に付きますし、
新しい積み方を試したり、発見することで創造力を刺激します。
こどもとこどもが話し合いながらいろんな積み方を試したり発見したり、
大人も夢中になって本気の作品作りに没頭することもしばしばです。
前置きが長くなりましたが、
私がアウトドアブランドを立ち上げようと思ったのはまさにこのような体験があったからです。
こどもたちがおもちゃに夢中になって簡単にコミュニケーションの壁を超えていくように、
大人ももっとアウトドアを楽しめないか。
自分が仲間とともに創り出すアウトドアギアを通じて、その先のコミュニケーションを生み出したい。
この思いからURIS Outdoor Gearsは誕生しました。
URIS Outdoor Gearsというアウトドアブランドでは、
今までのようにメーカーが一方的にものを作って皆様に提供するという形ではなく、
皆様と交流をしながらアイデアをいただいたり試作品を発表していろんな意見をいただいたりする中で、
本当にいいもの、本当に必要なものをつくっていきたいと思っています。
自分には木の職人として培った技術がありますが、
それだけでは本当に皆が自分らしく使えるギアは生まれません。
ぜひ我々の仲間となってください。
そして一緒にアウトドアを楽しんでいきましょう!
2022年7月 白百合工房 / URIS Outdoor Gears 代表 上野望
上野望 来歴
1970年、岐阜県高山市出身。大学卒業後、4年間の教員生活を経験。
2000年に実家の経営する白百合工房へ入社し、木工の修行をはじめる。
2011年、工房代表となり、教員の経験を活かした子供向けおもちゃ「TSUMIBOBO」を開発。
同製品は2012年には高山市推奨新作土産品最優秀賞受賞、さらに2013年には日本グッド・トイアワード受賞。
2021年に大人も楽しめる木製アウトドア製品開発を始め、自社ブランド『URIS Outdoor Gears』を立ち上げる。